経営学専攻長からのメッセージ
国際的視野から企業経営と事業環境を学ぶ
SATORU Otaka
国際社会科学府・経営学専攻は、博士課程前期と後期から構成される社会科学系大学院において、主に国際的な企業経営・事業環境をテーマとする教育研究を展開しています。本専攻は、1972年に創設された修士課程・経営学研究科を基礎とし、1994年に独立型の博士課程後期として設置された国際開発研究科、それらを発展的に統合して1999年に新設された国際社会科学研究科を経て、2013年に発足しました。国際的視野から企業経営・事業環境をめぐる現象を調査・分析し、その背後にある原理・構造を解き明かすこと、組織・社会の課題解決に寄与する学術的・実践的な知見を得ることが、本専攻の担う役割であると考えています。
本専攻は、以下のとおり、特徴的な教育体制を整備しています。
- 博士課程前期と後期の連携・接続を重視した履修モデルを提供しています。博士課程前期から後期への進学については、コンプリヘンシブ・エグザミネーション(内部進学試験)制度を導入しています。
- 社会人学生を対象として、博士課程前期に社会人専修コース(横浜ビジネススクール、通称:YBS)を、博士課程後期にグローバル・ビジネスドクターEP(Education Program)を設置しています。博士課程後期に進学した社会人学生は、長期履修制度を活用することができます。
- 社会人専修コース(YBS)と博士課程後期においては、実務家による実践的な科目や国際的なプログラムも提供しています。
- 博士課程後期では、学位取得まで一貫して英語で学習・研究できるプログラム(英語EP)を提供しています。
- 経済学、経営学、国際経済法学の3専攻から講義科目を選択できる専攻横断型のプログラム(国際公共政策EP)を提供しています。
今日の社会では、国際化・複雑化が進む事業環境に適応できる人材、企業の国際競争力の向上に寄与できる人材が強く求められています。本専攻は、そうした社会的要請に応えるべく、高度なアカデミック・スキルを有し、体系的・先端的な経営学研究の成果に裏付けられた課題発見・課題解決の実践力を備えた人材を育成することを目指しています。
本専攻の修了生は、実業界におけるスペシャリストやエキスパートとして、また、大学や研究所などのプロフェッショナルとして、国内外で活躍しています。国際的視野から学術知と実践知を駆使し、組織や社会の課題解決に寄与できる人材を、今後も本専攻から送り出せるよう教育研究の一層の充実に努めてまいります。
横浜国立大学 大学院国際社会科学府 経営学専攻長 大雄 智